ハンズオンセミナー・レポート
戦略策定のための
企業活動分析
データドリブン経営実践講座
このレポートは2019年10月21日開催したセミナーの抜粋です。
セミナー開催時のプログラムはこちら
日経バリューサーチは2019年10月21日、都内で「データドリブン経営実践講座・戦略策定のための企業活動分析」というタイトルでハンズオンセミナーを開催しました。
「日経企業活動情報」を用いた企業分析では、デジタル事業情報サービスユニットの東大眞氏がトヨタ自動車の戦略転換に関するケーススタディを説明。
続いて同ユニットの長澤伸一氏が事業戦略を支える企業業界分析ツール、「日経バリューサーチ」の機能や活用事例の紹介を行いました。
解説
日経企業活動情報を使った
分析事例のご紹介
近年、トヨタ自動車はビジネスを「モビリティカンパニー」に転換するという方針を盛んに打ち出しています。具体的には、どのような戦略のもと、どのような企業活動を行っているのでしょうか。企業の事業活動を収録したデータベース「日経企業活動情報」で定量的にみてみましょう。
活動内容に変化はあるか
活動件数
2005年から2014年までは低迷傾向でしたが、2014年から急増し、2017年には過去最高水準に。
活動内容
2003年から既存事業を強化する割合が増え、2015年以降は業務提携が急速に伸びています。
活動場所
業務提携の実施場所は2010年までは国内と海外がほぼ拮抗していましたが、2010年から2012年は国外比率が上昇、2013年以降は国内案件比率の上昇トレンドが続いています。
2015年以降、自動車業界以外の企業やスタートアップとの協業案件が目立つことも特徴です。
日経企業活動情報から読み取れること
- ○ トヨタ自動車の戦略転換が活動として表面化したのは2015年から。
- ○ 主な手段は国内の、他業界プレーヤーとの技術提携。
- ○ 一方で既存事業の強化や自動車業界との連携強化には消極的。
このような企業活動の件数は2017年にピークを迎え、2018年や2019年はやや件数が落ち込むものの、同じようなトレンドをたどっています。
業種別の戦略分析レポートがダウンロードできます
ハンズオンセミナーでは「日経企業活動情報」を使い、トヨタ自動車を分析しました。
この企業戦略の分析とは別に、「日経企業活動情報で見る、事業戦略の変遷【総合商社編】」をダウンロードしてPDFでご覧になれます。各商社の戦略の違いや、業界全体の直近のトレンドを過去と比較しながら分析していますので、是非ご一読ください。
約20ページの分析レポートがご覧いただけます。
事例紹介
事業戦略を支える、企業業界分析ツール
「日経バリューサーチ」の機能・活用事例紹介
日本企業を取り巻くビジネス環境を見ると、市場や産業構造、プレーヤーの構図がものすごいスピードで変化しています。新しいビジネスモデルで、ディスラプターや異業種が参入しています。最近ではSOMPOホールディングスが駐車場シェアビジネスに参入しました。
しかし、自社が所属する業界や市場を中心に考えてきた企業の中には、今後の事業機会やリスクを見極めるための本質的な情報が不足しています。それらの顧客・市場、競合他社などの外部環境情報を提供するのが「日経バリューサーチ」です。
当日は、実際に日経バリューサーチにログインし、競合分析や業界分析を体験頂きました。
※このセミナーは「11月20日(水) 東京」および「12月16日(月) 大阪」の追加開催が決定しました。