九州産業大学
信頼できるデータを効率よく入手し
学生の思考力や分析力を高められる
自分の研究や著書などで30年以上活用
私の研究テーマは「会計情報システム」で、日経の各種データを1990年代から利用させていただいています。先輩の先生から教えてもらったのが、使い始めたきっかけだったと記憶しています。日経バリューサーチも利用開始以来、研究や著書などで幅広く活用しています。財務データベースの構造を調べたり、他社のデータベースと比べたり、国際比較をしたこともあります。
学生自身で財務データをファイルにまとめる
大学の講義やゼミにおいて、学生の指導にも日経バリューサーチを用いています。2年次に会計学の基礎から始めて、最終的には各自で論文をまとめます。学生たちは、日経バリューサーチから複数の企業の貸借対照表や損益計算書、財務指標、セグメント情報などの財務データを10年分ダウンロードして、1つのエクセルファイルにまとめます。そして、それらをグラフにして変化をみたり、2社を比較して分析したり、自己資本利益率(ROE)が下がっているポイントがあれば記事検索で理由を調べたりしています。
以前は、自己資本利益率(ROE)を計算して求めるところから学生に行わせていましたが、学生それぞれが選んだ企業の原数値を探して計算していると、確認だけで時間と手間がかかります。そのため、日経バリューサーチで企業の財務データを収集し、自己資本利益率(ROE)などの財務指標もあわせて出力することで効率化を図りました。
日経バリューサーチの活用で
学生がデータを分析する観点からの指導を深める
日経バリューサーチには、あらゆる情報が網羅されています。企業分析レポートや株価チャートなどの企業分析機能も素晴らしいのですが、学生が安易に答えを見つけてしまうと勉強になりません。あえて記事検索をして考えたり、日経テレコンなど他のデータベースで調べさせたりすることも意識しています。学生にとっては書籍や論文などで調べる作業も大切だと考えているからです。
日経バリューサーチの魅力は、整理されたデータをそのまま指導に利用できて、データをもとに考えたり分析したりする次のステージに時間をかけられることだと思います。素晴らしい素材がそろっているため、院生の研究や学生の指導に何をどう使うか、考え方次第で好きなようにアレンジできます。
信頼できる情報をもとに
より高次な研究を目指す
最近、学生の卒論指導に思案している先生方から「日経バリューサーチの企業分析などの部分は論文に使ってもいいのでしょうか」などと質問を受けることがあります。もちろん学生が丸ごと写すのはいけませんが、ベースとして大いに活かされることをおすすめしています。
リファレンスマニュアルには会計基準や財務データを標準化するための定義が丁寧に記載されており、安心して利用できます。これからも学生や院生の理解を深め、さらにレベルの高い研究へと導くため、そして私自身の研究にも日経バリューサーチをうまく使いこなしていきたいと思っています。