AKKODiSコンサルティング株式会社
エンジニアの課題解決力向上/情報収集の効率化・分析の迅速化
サービス導入背景、情報収集の効率化・分析の迅速化
日経バリューサーチでは企業の財務データはすでにグラフ化され上場企業と非上場企業が同じサービス画面から取得できるなど、必要な情報は全て揃っています。
当社(注:AKKODiSコンサルティング株式会社様)は元々、一般的なエンジニア派遣サービスのみを行う会社でした。転機はリーマンショックです。業績悪化のためお客様先の社員が解雇される一方で、派遣契約が継続となった当社エンジニアが複数名おりました。その理由はなぜなのか、当社でその原因と彼らの特徴を分析した結果、彼らは技術力の提供だけでなく、お客様の課題を自ら見つけ、解決に向けて主体的に活動をしていることが分かりました。 技術力だけでなく課題解決力も身に付けた人材を「バリューチェーン・イノベーター」として全社的に育成する戦略を取ることでお客様に付加価値サービスを提供し、他社との差別化を図ることができています。
お客様の問題解決には、お客様を取り巻く環境の理解から始まります。日経バリューサーチ導入前は、この作業を人の手で行っていました。上場企業のIR情報、あるいは非上場企業であれば帝国データバンクなど複数の企業情報データベースでデータを検索しチャート化していました。しかし、その作業にはコストと時間が非常にかかります。
VIサービスを全社的に拡大するためにはコストや時間の削減が課題だ、と感じていた時に「日経バリューサーチ」を知り、そのレポート機能に驚き導入を決めました。日経バリューサーチでは企業の財務データはすでにグラフ化され上場企業と非上場企業が同じサービス画面から取得できるなど、必要な情報は全て揃っています。市場動向や競合企業・業界プレーヤー・業界の特性などが定期的に更新されており、これなら情報収集時間が大幅に短縮できると思いました。またコスト削減だけでなく、収録データの品質が担保されており全てのお客様に同じ形式でデータや分析結果を提示できる点も、導入に至った理由です。正確な情報の収集の効率化を図り、定量情報の分析を迅速化できる事は、お客様の取り巻く環境を理解する上で必須と考えました。
質問力の高さを生む日経バリューサーチ
質問力の高さを生む日経バリューサーチは、お客様とのインタビューの準備をする際に必要不可欠となっています。
VIサービス提供に際し、まずはクライアントにインタビューを行います。インタビューではお客様の取り巻く環境を理解し、信頼関係を構築することが非常に重要です。事前に財務指標について日経バリューサーチを使って情報収集を行い、時にはレポート作成し、クライアントに提出します。 加えて日経バリューサーチの業界レポートを活用し、業界の状況、今後伸びるセクター、衰退するセクターなどについて分析します。第三者の視点に立ち定量的に業界を俯瞰することで、業界内部の人には分からない気付きがあり、大きな信頼を得ることが出来ます。
また、日経バリューサーチのスクリーニング機能をクライアント新規開拓や重点派遣先の選定、プロジェクトの検討などの経営判断にも役立てています。例えば、今後伸びる業界を分析し営業戦略を立案するならば、その業界の営業利益率やROE(株主資本利益率)、研究開発費比率などをチェックします。さらに各エンジニアのキャリア形成方針を検討する上でも、マクロ情報などを正しく理解し業界の動向を把握することが重要です。受注や派遣先選定の判断に必要な情報も日経バリューサーチから入手することができ、多目的に活用しています。
そのほか、仮説立案・実証にも使っています。例えば、業界レポートに収録されている売上高研究開発費率を用いてコストの推移を把握すると、売上高研究開発費率が高まる傾向は必ずしも良いとは言えないことが分ります。なぜなら、プロジェクトに課題があって納期遅延が起きた場合や、製品の不良品対応や不具合への対応で想定外の人件費が掛かった等が原因となる場合があるからです。こうした仮説立てをする際に、根拠となるデータとして日経バリューサーチの正確なデータと指標を使っています。自分の中に仮説を持っていることでお客様が発言した重要キーワードに対する受け答えが速くなります。質問力の高さを生む日経バリューサーチは、お客様とのインタビューの準備をする際に必要不可欠となっています。
SFA連携による提案力強化、今後の人材育成
SFA(営業支援システム)との連携も検討しています。SFAに連携して急な案件であっても誰でもデータを取れる状況を作ることが出来れば提案力は一層強化されると期待しております。
AKKODiSコンサルティングでは社内資格制度によって社員の問題解決スキルを4段階にレベル分けしています。トップがエキスパートで、現在は私を含め10人、次がシニアプロフェッショナルで2人、プロフェッショナル164人、アソシエイト3654人が続きます。現在、日経バリューサーチにアクセスできるエンジニアを限定していますが、プロジェクトの進行過程で現場からヒントを得たメンバーからの「この件について調べて欲しい」という要請が増えています。今後はアソシエイトも自由に活用できるようにしたいと考えています。また、SFA(営業支援システム)との連携も検討しています。SFAに連携して急な案件であっても誰でもデータを取れる状況を作ることが出来れば提案力は一層強化されると期待しております。
当社は(とある調査の)新卒向け人気企業ランキング人材サービス部門で2022年度は1位にランクインしました。今後も問題解決力を備えたエンジニア集団として日経バリューサーチを使いこなし、よりお客様の取り巻く環境を理解できる人材を育成していくつもりです。
※2017年、取材当時の内容に一部修正を加え、掲載しています。