株式会社 YE DIGITAL
新規市場の開拓でフル活用
様々な切り口で効果的なターゲットリストを作成
1. 日経バリューサーチ導入の背景
製造業相手のものづくり企業から脱皮
IoTソリューションの強化を進めた
弊社では、もともと製造業界をターゲットの中心として業務を行ってきましたが、今後の事業拡大を考える上では、製造業以外にも目を向けていく必要があることを痛感していました。そんな課題を解決するべく、まずは2018年にはアメリカのシリコンバレーに子会社を設立して、海外にもIoTマーケティングの拠点を置きました。さらに2019年3月には社名を変更したことに伴い、情報システムにとどまらず、デジタル技術全般を幅広く提供していく方針を強化したのです。
弊社がIoTソリューション事業を強化するにあたっては、ソーシャルIoT事業をどう拡大していくか、が直近の重要課題となっていました。弊社の強みの一つとして、「オフグリッド適応」が挙げられます。これを簡単に説明すると、商用電源が使えない場所においても、IoTを推進させていくことが得意ということです。例えば「スマートバス停」や「ビニールハウスの燃料タンクの残量監視システム」などが弊社のソーシャルIoTの代表例です。このようなソーシャルIoTのマーケティング強化のために、有効な方法を模索していたのです。
そこで、営業の方から日経バリューサーチを紹介いただきました。条件に応じたターゲットリスト作成が簡単にできる点は、新規開拓のためにはとても魅力的でした。また、毎日様々な角度から情報を収集し、インプットすることがマーケティング部門では必須です。その中で、業務に関連する記事や企業をまとめて管理できる「コレクション機能」はとても活用できそうだと感じました。
また、日経IDと紐づけて日経バリューサーチを利用するため、個々人でコレクションの条件を設定できる点も良かったです。トライアルを経て、新規マーケット開拓のための「市場情報の収集」と「毎日の情報収集」のためには、日経バリューサーチが有益だと判断し、マーケティング部門で2020年2月に運用を開始しました。
2. 具体的な活用例
新規開拓のターゲットリストの作成に
日経バリューサーチを活用
主に、新規開拓の戦略的なターゲットリストの作成に日経バリューサーチを生かしています。従来は、インターネット検索などを使っていましたが、データを取得した後に加工作業が発生するなど、時間や人手を要していました。その点、日経バリューサーチを使えば、必要な情報のみを抽出してExcelダウンロードできますので、格段に効率的な作業ができています。例えば、特定の業界に絞るのであれば、日経NEEDS業種分類を使ってターゲットを細かく絞り込んでいます。
また、ソーシャルIoTを活用できる分野は、特定の業界という枠では捉えられません。そこで、業種を横断する形でキーワード検索を使ってターゲットリスト作成に生かしています。一括検索機能では、企業の事業概要や対処すべき課題、日経の記事情報などから、関連する企業を抽出できます。このように様々な分析軸で定型化されたデータの取得が可能となる、日経バリューサーチのメリットを活用できていると実感しております。
さらに、ターゲットを絞ったら、対象となる企業やその業界の最新動向などターゲット市場特有の情報を得て、営業部門に共有する使い方もしています。550業種の業界レポートや過去の新聞・ニュース、人事情報を一つのサービスで取得できるのは良いですね。
3. 今後の展開
営業部門との連携を強化して
早期の新規市場開拓につなげたい
今後は、オフグリッド適応のソーシャルIoTという弊社の強みを生かして、ピンポイントでの市場調査をより強化したいと考えています。そのために、マーケティング部門と営業部門が一体となって、マーケティング戦略の仮説を検証しながら新規開拓を行っていくべきだと思っています。新たな業界、新たなターゲットの発掘をより進めたいです。
現状では、マーケティング部門が主体となってはいますが、今後は営業部門との連携をより強めることによって、日経バリューサーチがより強力なツールになると考えています。例えば、最新のニュースをキャッチアップすることにより、いわゆる「営業ネタ」も提供できるはずです。さらには、日経バリューサーチを生かして人事情報や組織情報をキャッチし、担当部署やキーパーソンへのアプローチ率も向上するでしょう。
また、SFA連携機能を使えば、既存顧客の関連情報もスムーズに獲得できます。そんな形でも営業支援を行うことによって、新規市場の早期立ち上げを目指していきたいと考えます。今後も日経バリューサーチの機能をフルに使いながら、新規の市場開拓に向けてより効果的に活用していくつもりです。